研究トピックス
抗MOG抗体と抗AQP4抗体関連疾患における頭部MRI画像病変の比較検討
2021/01/22
Distinctive lesions of brain MRI between MOG-antibody-associated and AQP4-antibody-associated diseases
Yuki Matsumoto, Tatsuro Misu, Shunji Mugikura, Yoshiki Takai, Shuhei Nishiyama, Hiroshi Kuroda, Toshiyuki Takahashi, Juichi Fujimori, Ichiro Nakashima, Kazuo Fujihara, Masashi Aoki.
J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2020 Dec 30;jnnp-2020-324818.
要旨:
抗MOG抗体陽性疾患(以下MOGAD)及び抗AQP4陽性疾患(以下NMOSD)は臨床表現形の重複がありしばしば鑑別困難で、またMOGAD患者の頭部MRI 画像における病変の特徴も明らかではありませんでした。そこで我々は脳の部位を21に分け、それぞれの部位の病変頻度を脳病変のある134人のMOGAD患者と70人のNMOSD患者で比較しました。
結果は側頭葉皮質下白質、小脳脚病変は有意にMOGAD患者に多く延髄背側病変は有意にNMOSD患者に多いという結果でした。本報告は側頭葉皮質下白質、小脳脚病変が本邦のMOGAD患者に特徴的であることを初めて明らかにしました。
文責 松本 勇貴
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