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研究トピックス

レボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液による加療中に生じたJチューブ破損

2018/07/25

 

PEG-J tube breakage in a patient with Parkinson's disease receiving levodopa–carbidopa intestinal gel therapy.

Temma Soga, Naoto Sugeno, Toru Baba, Xiaoyi Jin, Tomoyuki Koike, Takafumi Hasegawa, Masashi Aoki, Neurology and Clinical Neuroscience First published: 05 July 2018, https://doi.org/10.1111/ncn3.12220

2016年に本邦で使用可能となったレボドパ/カルビドパ水和物配合経腸用液(LCIG)は,薬剤を空腸へ直接持続投与することによりもたらされる安定した血中ドパミン濃度によって進行期パーキンソン病患者のジスキネジアとウェアリングオフ時間の短縮に有効とされる薬剤である。LCIG投与経路として、専用の胃瘻チューブ、実際の経路となる空腸留置チューブ (Jチューブ)を要するが、これらチューブのトラブルがこれまでに数多く報告されており改善が待たれている。今回我々は、経腸栄養併用例においてJチューブの断裂が生じた1例を経験した。LCIGにおけるJチューブのトラブルとしては、固定不良による脱落が多いが,本症例のようなJチューブ自体の断裂に関してはよく知られていない。本症例では,胃瘻チューブより経腸栄養を併用していた点が特徴であり、注入に圧力を要する半固形栄養剤の使用により,なんらかの物理的負荷がチューブ断裂の誘因となった可能性を否定できないと考えた。

 

 

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