私の思う東北大学神経内科のいいところ
入局後3年間の臨床経験の中で、ALSの患者さんを担当する機会を多く頂きました。また、診断から療養までの長期経過に携わることで、教科書的以外の経験的な知識を得たり、疑問が生じたりしたことから、ALSの研究に興味を持ちました。現在は、Induced pluripotent stem(iPS)細胞から分化させた運動ニューロンを用いて、ALSの病態解明のため、早期の軸索変性へ関与が疑われる分子について研究を行っています。
私が思う、東北大学の大学院生になってよかったことはまず、指導体制が整っていることです。研究の実際について何も分からないままの大学院入学でしたので、研究の組み立て方やアセスメントなどの思考の面でも、実験手技の面でも、初めは不安な部分がたくさんありましたが、少しずつ進めていけるようになりました。チームの先生方のご指導が手厚いだけでなく、他の研究チームとの垣根が低くご相談しやすい環境でもあり、日々感謝しています。
共同研究など他の研究室との交流も盛んで、内地留学などで最新の知見を勉強させて頂ける機会があることも魅力的に感じています。
また、基本的には病棟フリーのため、研究したり論文を読んだりする時間を多く確保でき、充実した研究生活を送れています。
齋藤 早紀