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研究トピックス

【抄読会だより】 2021年6月9日

2021/06/09

 

Glucocorticoids and B Cell Depleting Agents Substantially Impair Immunogenicity of mRNA Vaccines to SARS-CoV-2
Deepak P, et al
medRxiv 2021. Preprint. 2021 Apr 9

【要旨】
慢性炎症性疾患(CID)においてCovid19の易感染性が問題となっている。特にCID患者は慢性的に免疫抑制状態にあることが多くSARS-CoV2ワクチンによる免疫獲得に影響が考えられ、本研究ではCID患者におけるワクチン接種後の抗体価及び中和抗体を測定し、各治療薬による影響を検討している。平均6r/日程度のプレドニンやB細胞除去する抗体製剤の使用が最も、ワクチン接種による抗体が上がりにくいという結果であった。また多発性硬化症においても、フィンゴリモドやB細胞抗体製剤では、殆ど抗体価上昇が得られず、免疫療法を必要とする患者を治療する上では、治療開始前にワクチンを打つなど工夫が必要である。

三須建郎

 

 

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