トップ研究活動について > 研究トピックス

研究トピックス

【抄読会だより】 2020年7月15日

2020/07/20

 

Phase separation directs ubiquitination of gene-body nucleosomes
Laura D Gallego, et al.
Nature. 2020;579(7800):592-597.

【要旨】
LLPS (液-液相分離)は細胞膜に依存せずに細胞内に機能ドメインを形成しうる機構である。近年注目されつつある概念だが、その現象自体は細胞の発生以前より液滴の生成等に関わっていた可能性があり、むしろ生命における根元的な機能であると思われる。生命現象の核となるエピジェネティクス/ヒストン修飾においてのLLPSの役割が保存されていることは自然であり、本論文では、酵母の系を用いLge1タンパクがLLPS形成すること、E3ユビキチンリガーゼであるBre1をリクルートしヒストンH2AをK123でユビキチン化することを証明している。

菅野直人

 

 

←新しい記事へ ↑一覧へ 以前の記事へ→
東北大学 神経内科
〒980-8574 仙台市青葉区星陵町1−1 TEL 022-717-7000(病院代表)