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研究トピックス

視神経脊髄炎における発作の群発性

2019/11/23

 

Neuromyelitis optica spectrum disorders with unevenly clustered attack occurrence
Tetsuya Akaishi, Ichiro Nakashima, Toshiyuki Takahashi, Michiaki Abe, Tadashi Ishii, and Masashi Aoki
Neurol Neuroimmunol Neuroinflamm 2020;7:e640.

【要旨】
視神経脊髄炎(NMO)は血清中の抗アクアポリン4抗体が出現することを特徴の一つとする中枢神経疾患で、視神経炎や脊髄炎などの発作を繰り返します。今回私たちはNMOの患者さんを10年間フォローして、発作の時間的パターンと臨床像を調査しました。その結果、再発の大半は前回の発作から12ヵ月以内に集中して起きており、NMOの臨床経過は発作が短期間に集中する「群発期」と、それ以外の「間欠期」に分かれることが分かりました。前回の発作からの時間が長くなるほど再発のリスクも低下しました。群発期間中は同じ臨床像(視神経炎あるいは脊髄炎)を繰り返す傾向がみられ、一方いちどでも間欠期をはさむと次の発作における臨床像は前の発作型とは関係なくランダムにみられました。NMOの群発性が治療にも影響するのか、今後の検証が望まれます。

赤石 哲也

 

 

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